AIにまつわるさまざまな疑問について、未来の世界からやってきた謎の生物「あいにゃん」と、AIに明るい土橋克寿さん(どばしさん)がわかりやすく紹介する連載企画。第三回のテーマは「音声分離」です。
「音声分離って、専門知識がなくても作れるものなの?」というあいにゃんに対し、「確かに難しそうに見えるよね。でも実は、アイリアSDKを使えば驚くほど簡単に実装できるんだよ!」と、いつもやさしいどばしさんは教えてくれました。
※本記事はアイリアの製品およびサービスを紹介するPR記事です。
質問するひと あいにゃん
答えてくれるひと どばしさん

Q1:音声分離って、そもそも何ができるの?
音声分離って言葉は聞くけど、実際何ができるの?
音声分離は混合された音声データから、特定の音源を自動的に抽出・分離することができるよ。最新のAI技術では、人間の耳では困難な音の分離も瞬時に実現できるんだ。
例えば:
・会議録音から特定人物の声だけを取り出す
・ノイズだらけの音声をクリアにする
・「雷」「水滴」などテキスト指定で音を分離
・複数人の会話から1人の発言のみを抽出
アイリアSDKの適切なモデルを稼働させれば、たった3分で試せるよ!
Q2:プログラミング初心者でも本当にできるの?
コードとか全然わからないんだけど、大丈夫?
大丈夫だよ!アイリアSDKを使えば、コピー&ペーストレベルの作業で音声分離が実装できるんだ。
Pythonなら実際の手順はこれだけ:
1. 下記コードでインストール(数分) pip3 install ailia
2. サンプルコードやライブラリをダウンロード(数分:[詳細はこちらの記事を参照]
3. 下記コマンドを実行(数十秒:ノイズ除去の処理の場合)python3 unet_source_separation.py
通常、音声分離の環境構築はフレームワークの設定やモデル学習が必要で、初心者には数週間〜数ヶ月かかるんだ。でも、アイリアSDKならたった数コマンドで完了するよ!
Q3:どのくらいの時間で結果が出るの?
実際に音声を処理するのって、どのくらい待つの?
これが驚きなんだけど、一般的な音声ファイルなら数秒〜数分で分離結果が出るよ!
初回実行時は、事前学習済みモデルのダウンロードで数分かかるけど、2回目以降は瞬時に処理が始まるよ!
Q4:どんな音声分離ができるの?
人の声以外も分離できる?
そうそう!アイリアSDKには複数の音声分離モデルがあって、様々な分離処理に対応しているよ!
利用可能な音声分離機能の例:
・ノイズ除去: ノイズの入った音声からヒトの声を抽出
・話者分離: 参照音声を使って特定人物の声のみ抽出
・音源分離: テキスト指定で「雷」「水滴」などを分離
Q5:自分の音声ファイルでも試せるの?
会議の録音とかスマホで録った音声でも使える?
もちろん使えるよ!一般的な音声形式に対応しているから、スマホで録音した音声でもすぐに試せるんだ。
✅ 対応音声形式:
・WAV、MP3、MP4等の一般的な形式
・スマートフォンで録音した音声
・ボイスレコーダーの音声ファイル
・Web会議の録音データ
✅ 使用例:
・–input オプションで音声ファイル指定
・–savepath オプションで出力ファイル名指定
・–reference_file オプションで参照音声指定
プライバシーに配慮して、処理は全てローカル環境で完結するから安心だよ!
Q6:商用利用や実用的な用途で使える?
仕事とか商用でも使えるの?
これがアイリアSDKの素晴らしいところなんだ! 商用利用も可能で、実用的なシステム構築に活用できるよ!
実際の活用例:
・会議議事録: 発言者別の音声分離で自動文字起こし
・コールセンター: 顧客と担当者の音声を分離して品質管理
・放送業界: インタビュー音声からノイズ除去
・教育分野: オンライン授業の音声品質向上
✅ 商用利用時の注意点:
・アイリア無償版の利用条件を確認
・商用ライセンスの検討が必要な場合もあり
・プライバシー・著作権への適切な配慮
注意点があるよ。音声分離を行う際は、録音された人々の同意を得て、プライバシーや著作権を尊重してね!
Q7:どんな環境で動作するの?
特別なコンピューターとか、高性能なマシンが必要?
特別な高性能マシンは必要ないよ!アイリアSDKはクロスプラットフォーム対応で、一般的なコンピューターで動作するんだ。
推奨環境:
・クロスプラットフォーム: Mac、Windows、Linux対応(組み込みボードも対応)
・多言語対応: Python/C++/Unity(C#)/Java(JNI)/Kotlin/Rust/Flutter
・メモリ: 8GB以上推奨
・ストレージ: モデルダウンロード用に数GB
普通のノートパソコンでも全然問題ないよ!
Q8:他の音声分離モデルも試せるの?
今回紹介された以外にも、違う分離方法とかあるの?
アイリアSDKには音声分離だけでも複数の最新モデルが用意されているんだ!それぞれ特徴が違って面白いよ。
利用可能な音声分離モデル:
・unet_source_separation: 混合音声からの基本分離
・voicefilter: 参照音声による話者特定分離
・audiosep: テキスト指定による汎用音源分離
・その他の音声処理モデルなど
実際に試すのも簡単:cd audio_processing/unet_source_separation
python3 unet_source_separation.py
cd ../voicefilter
python3 voicefilter.py --input mixed.wav --reference_file ref.wav
cd ../audiosep
python3 audiosep.py -p "thunder" -i input.wav -s output.wav
Q9:将来性はどうなの?
この技術って、今後どうなっていくの?
音声分離AI技術は急速に発展していて、将来性は非常に高いよ!
今後の展望:
・リアルタイム処理: ライブ会議での即座な音声分離
・多言語対応: 異なる言語の混合音声分離
・超高精度化: より複雑な音響環境での分離性能向上
・軽量化: モバイルデバイスでの実時間処理
特にアイリアSDKは常に最新技術を取り入れて、クロスプラットフォーム対応を維持しているから、将来的な発展にも期待できるよ!
まとめ:今すぐ始めてみよう!
どばしさん: 音声分離を試すのって、思っているより簡単で実用的だということが分かったよね!
次のステップ:
・まずはailia-modelsをダウンロード
・簡単な環境構築で音声分離を体験
・自分の音声ファイルで実験してみる ・様々な分離手法を試してみる
・実用的な用途への応用を検討
AI技術の進歩により、個人でも高精度な音声分離が手軽に実装できる時代になったんだ。ぜひ、この機会に音声AI の世界に足を踏み入れてみて!
参考リンク
- アイリアSDK公式ドキュメント(英語)
- アイリアモデルのチュートリアル(日本語版)
- アイリアSDK製品ページ(日本語)
- アイリア無償版ライセンス条件(日本語)
- 【音声処理】ailia SDKで始めるAI開発入門 〜Mac×Pythonで10分実装~
※本記事はアイリアの製品およびサービスを紹介するPR記事です。

土橋克寿
証券会社、ビジネス誌副編集長を経て2013年に独立。欧米中印のスタートアップ取材や、各国首脳・テック企業幹部へのインタビューを多数実施。Yahoo!ニュース エキスパートなど国内外メディアで執筆。2018年より株式会社クロフィー代表取締役として、AI開発・PRコンサルティングなどを手掛ける。
https://news.yahoo.co.jp/users/expert/dobashikatsutoshi
https://x.com/dobatty
https://chrophy.com

あいにゃん
未来の世界からやってきた、AIにくわしい謎の生物。人間が堕落する世界をもくろんでいるようだが、いつもうまくいかず、人びとの仕事をはかどらせてしまい、結果的にみんなの生活を効率化し快適にしてしまう。「◯◯だにゃ」としゃべるが、ねこではないらしい。アイリア製品やサービスに関する情報を教えてくれる。好きな食べ物はキャットフード。嫌いなものはネズミ。
https://x.com/AINyan_axInc