ailia SDKで使用できる機械学習モデルである「MobileObjectLocalizer」のご紹介です。エッジ向け推論フレームワークであるailia SDKとailia MODELSに公開されている機械学習モデルを使用することで、簡単にAIの機能をアプリケーションに実装することができます。
MobileObjectLocalizerについて
MobileObjectLocalizerはGoogleが開発した、物体の種別を問わない汎用の物体検出モデルです。通常のYOLOでは、COCOの80クラスの認識を行いますが、MobileObjectLocalizerはクラスが定義されておらず、任意の物体を検出することが可能です。

MobileObjectLocalizerのアーキテクチャ
MobileObjectLocalizerはMobileNetV2とSSD-Liteを使用しています。入力解像度は192×192で、最大で100個のBoundingBoxが出力されます。
精度はそこまで高くないものの、学習不要で任意の物体のBoundingBoxを検出可能です。そのため、後段にResNet50を入れて1000クラスの識別器を作ったり、画面に映っている最もConfidence値の高いBoundingBoxを検出することでオートフォーカスに使用したりなど、いろいろな応用に使用することが可能です。
MobileObjectLocalizerの使用方法
ailia SDKでMobileObjectLocalizerを使用するには下記のコマンドを使用します。
$ python3 mobile_object_localizer.py -v 0
ailia-models/object_detection/mobile_object_localizer
実行例です。
ax株式会社はAIを実用化する会社として、クロスプラットフォームでGPUを使用した高速な推論を行うことができるailia SDKを開発しています。ax株式会社ではコンサルティングからモデル作成、SDKの提供、AIを利用したアプリ・システム開発、サポートまで、 AIに関するトータルソリューションを提供していますのでお気軽にお問い合わせください。