ペットの行動から感情を判定するAI技術の特許を取得

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ailia.AI 編集部

ペット保険シェアNo.1(※)のアニコム損害保険株式会社を子会社に持つ、アニコム ホールディングス株式会社が、AIを用いてペットの動画から感情を判定するシステムと、その感情判定方法について、日本における特許を取得した。

※:シェアは、各社の2023年の契約件数から算出。
(株)富士経済発行「2024年ペット関連市場マーケティング総覧」調査

ペットは人間の言葉を話さないが、行動によって感情を表現する。そこで、ペットが撮影された動画をもとにAIがペットの行動を検出し、その行動をもとにペットの感情を判定。たとえば、犬は「しっぽを振る」「あくびをする」「うなる」、猫は「瞳孔が丸くなる」「耳を前へ向ける」など、ペットがどのような行動を取っているのかをAIが検出し、その行動と「嬉しい」「甘える」「警戒」「怒り」などの感情を対応付けることで感情の判定を行うという。

また、本システムではペットの種類(犬や猫、鳥など)や品種(トイ・プードルやチワワ、柴犬など)を、AIを用いて判定できるため、その種類や品種に応じた感情判定を行うことも可能。ペットの種類や品種ごとに異なる行動と感情の対応関係を考慮することで、より正確に感情を判定することが可能になっている。

ペットが健康で幸せかどうかを知る方法としては、ポジティブな感情を反映する“笑顔”が挙げられる。今後は“笑顔”にも着目し、ペットと真に「会話」できる世界の実現を目指していくという。ペットを大切な家族の一員と考える「ペットの家族化」が強まる昨今。ペットと飼い主のコミュニケーションを促進するAI技術の発展は、その距離を大きく縮めてくれそうだ。

アニコム ホールディングス株式会社

https://www.anicom.co.jp